マルチタイムフレーム分析とは、
1つの銘柄のチャートを、期間の異なる複数の時間足から観察して
それらを統合的に分析することです。
FXに限らず、全てのテクニカルトレーディングにおいて
最も重要でありながら、最も難易度の高いスキルは
間違いなくマルチタイムフレーム分析でしょう。
安定的に利益を出し続けられるトレードスキルの習得に占める
資金管理やテクニカル分析に関する知識の学習などの割合は
全体のわずか2割にも満たないでしょう。
にもかかわらず、ほとんどのFX教材が
この2割だけをドヤ顔で、さも全てであるかのように
長々と解説している現状には、まったくもって驚くばかりです。
残りの8割はひたすら、それらの知識を複数の時間足それぞれに適用して分析し、
1つとして同じもののない組み合わせ全体を臨機応変に統合することで、
総合的な判断を下す訓練を積むPDCAサイクルです。
これがFXや株式・先物を含む、全ての短期売買の真実です。
私自身が実際にトレードする際、
1つの銘柄に対して4~6種類の時間足を同時に観察しています。
普段は大体4種類、必要とあれば6種類を観ます。
マルチタイムフレーム分析の最も単純形は3つの時間足だけを使う方法です。
◆上位足 → 相場環境の全体像を把握し、目線方向を決定。
◆執行時間足 → シナリオを立てる中心軸。
◆下位足 → エントリータイミングを計る。
例えば、
4時間足(上位足)でエントリーする方向、買いか売りどちらが優位かを見定め、
30分足(執行時間足)で波形のどこからどこまでを抜くかを決めます。
そして、5分足(下位足)で詳細なタイミングを計ってエントリーするということです。
それよりも多くの時間足を使うのは、
もっと上位の足まで観て、さらにマクロな背景まで把握しようとする場合がほとんどです。
より詳細な具体例は、
ブログやメルマガの中で何度も解説していきますのでご参考下さい。
hiroaki