時間足と利益率って、言ってみれば小腸の表面積みたいなもんなんです。

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柔毛

 

相場を形成する波の構造を理解するためには、

 

時間足とは何なのか、波形とは何のかを

深い見地から認識しておく必要があります。

 

 

まず、極めて重要な視点として、

 

そもそも 『 異なる時間足は異なるものを表すチャートではない。 』

ということを忘れないで下さい。

 

すべて同じ1種類のレート。

同じものを異なる解像度で観ているに過ぎないのです。

 

つまり、通過ペアごとに1つに定まる価格レートの軌跡を

マクロに観るかミクロに観るかの違いです。

 

各時間足チャートのサイズが同じなら、

日足の右端から1/6の部分だけを切り取って、詳細に拡大したのが4時間足チャート。

その4時間足チャートの右端から1/8だけを切り取って、詳細に拡大したのが30分足チャート。

さらにその30分足チャートの右端から1/6だけを切り取って、詳細に拡大したのが5分足チャート。

そして、さらに・・・

 

以下同文です。

 

まさに、ズームイン・ズームアウトということです。

 

2014-06-05 9-15-27

(画像を右クリックして『新しいウィンドウで開く』で、読みながら見られます。)

 

各足で多くの市場参加者が共通認識しそうな波を破線矢印でなぞってあります。

 

画像で着目してほしいのは、

日足チャートの1つのスウィング(波形ひと振り)、

黄色枠で囲った部分を4時間足チャートで拡大すると

その中にさらに細かい波がいくつも隠れているのが観察できるということです。

 

つまり大きな波の中に、小さな波が、

その小さな波の中に、さらに小さな波が、

その波の中に、もっと小さな波が存在しているのです。

 

たとえ時間足を切り替えなくても、最初から存在しているのです。

 

無数の買いと売りの攻防が繰り返される相場において

レートは必ず振動し、様々な規模で波形を描いています。

 

下位時間足に切り替えて拡大することで

より細かい波までもが顕在化して、

視覚的に確認できるようになるというだけの話です。

 

ちなみに、このような相似構造をフラクタルと呼んだりします。

 

 

さて、ここまでは振動波形の構造を見てきましたが、

 

普通は利益を上げるためにトレードするので、

トレーダーにとって問題は、利益率と波形スケールの関係です。

 

簡略化したこの図を見てみましょう。

 

2014-06-05 10-50-22

(画像を右クリックして『新しいウィンドウで開く』で、読みながら見られます。)

 

トレードとは、変動差益を抜いて利益にする行為なので、

変動レートの振幅だけが利益の源泉となります。

 

この図において、

上位時間足(左)の黄色枠で囲んだ1スウィングの中に

下位時間足(右)で見るともう一段階細かい波形が認識できるわけです。

 

2種類の時間足のチャートのどちら一方だけを観て

トレードすると仮定し、同じ期間中における

それぞれの潜在的最大利益幅を比較してみましょう。

 

潜在的最大利益幅とは、

ベストを尽くしたときマックスで取れる値幅のことです。

 

上位足のチャート(左)では、青色矢印の経路に対応する値幅が取れます。

 

下位足のチャート(右)では、

上位足でも存在しているんだけど視覚的に認識できない細かい波形を把握できるので、

青色矢印の経路にプラスして、

赤色矢印の迂回経路(うかいけいろ)までとることが可能になります。

 

つまり、

より短期の時間足でトレードした方が潜在的最大利益は大きくなるわけです。

あなたはもうお気づきでしょう。

 

そうです。

 

この構造は、まさに人間の小腸の表面積そのものです。

 

中学生の時に、理科で小腸の内壁構造を習ったのを覚えているでしょうか?

 

それは、私にとって

人間の身体がいかによくできているかという神秘に感動した瞬間でした。

 

ご存知の通り、小腸の仕事は、胃から送られてきた消化物をより細かく分解し、

その中に含まれる栄養素を吸収することです。

 

小腸の内壁(吸収面)の表面積が大きければより速く効率的に吸収できます。

 

表面積を広くするために、小腸の内壁は驚くべき形状をしています。

 

柔毛

(画像を右クリックして『新しいウィンドウで開く』で、読みながら見られます。)

 

図のように、小腸の粘膜面には多数の横走りするヒダ(突起)があります。

さらにその表面には1mm足らずの絨毛(じゅうもう)と呼ばれる

細かい突起が無数に密生しています。

 

このヒダとその上の絨毛(じゅうもう)のため、

小腸の表面積は極めて大きいものとなります。

 

もともとの単純な円筒に比べ、ヒダの存在で3倍。

絨毛(じゅうもう)によって30倍にも広がる。

 

絨毛(じゅうもう)の表面にはさらに多数の微絨毛(びじゅうもう)がくっついており、

この存在で小腸粘膜の表面積は、単純円筒の600倍、200平米にもなるのです。

 

これは、ほぼテニスコートに匹敵する広さです(汗)

 

 

感無量ですね。

 

え、そうでもないですか?

 

 

もっと感動してください笑

 

 

中学生だった私は失禁するほどの感銘を受けました。

 

 

 

小腸の内壁構造というミクロコスモスと

相場というマクロコスモスの対応を悟った今、

 

あなたもうおわかりだと思います。

 

 

そうです。

 

時間足を可能な範囲で短くして、

めんどくさくても細かい波をコツコツ抜いていくことが、

どれほど利益率を増大させるか理解していただけたことでしょう。

 

ドル円の日足で、102円から103円の1スウィングを、

5分足の迂回経路レベルでチョコチョコぷちぷち抜いたら、

どれほどの値幅になるか理解していただけたことでしょう。

 

 

 

したがって、

純粋な相場の構造だけを考えると、理論的には

少しでも短期の足でトレードするのが一番有利と言えます。

 

しかし、最終的には、

・スプレッドや手数料等の取引コスト

・自分のライフスタイルや今のステージとの適合性

なども加味した総合的な判断の上でトレード期間を選択するのが良いでしょう。

 

 

ではでは、何かご質問があれば、遠慮なくコメントして下さいませ。

もちろん感想も大歓迎でございます。

 

今日も長い間お付き合いいただきありがとうございました!

 

 

hiroaki

 

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    • mitsuru
    • 2014年 9月24日 12:17

    hiroakiさん、学びの多い記事をありがとうございます。

    ☆自分の性格、ライフスタイルに合ったトレード手法を選ぶことが重要

    と、多くのマーケットウィザードが言うように、手法がある程度定まってきた今でも、常によりよい選択はないかを考えるようにしています。

    その中でも『どの時間軸を主導にするか』といのは大きなテーマなので、今回の記事はとても参考になりました。

    ☆異なる時間足は異なるものを表すチャートではない

    hiroakiさんの数々のマルチタイムフレーム分析の手法を知るまでは、この意識が欠乏していたと思います。

    よりマクロな時間軸でのセットアップの立て方、ミクロでのタイミングの測り方。各時間軸の波形の見方。

    1回のトレードに、ズームイン、アウトを何度も繰り返し、分析に丁寧さを意識してから、飛躍的にパフォーマンスが上がりました。

    FT2で納得できるまでトレーニングを積んだ手法しか使っていないので、月に数回しか取引ができないことや、改善点は多々ありますが、光が見えてきました。

    また近況報告させて下さい。

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管理人 : hiroaki (意識の高いFXニート)

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『 複数の時間足それぞれの分析判断を
どのように統合していくか 』

ここに最大の重点を置いて解説していきます。

こんなマニアックでピンポイントな
テーマのブログにたどり着いたのなら、
あなたはもうお気づきでしょう。

トレードについて一通り体系的な知識を学んだら、あとは実際のチャートでマルチタイムフレーム分析のケーススタディをどれだけ積むかがすべてです。

なぜなら、複数時間足の組み合わせは1つとして同じものはなく、表面的な丸暗記は全く意味をなさないからです。

膨大な経験を通して、根底に流れている本質、構造的な原理を理解しない限り、本物の裁量トレードは決して体得できません。

『波形』『ダウ理論』『サポートレジスタンス』『ローソク足形状』を複数の時間足で観察し、

それらを統合的に分析することによってのみ、
優位性の高いトレード判断が可能となります。

目指すべきは、
”シンプル” なのに ”厳密” で ”丁寧” なトレード。

答えは現場にしかありません。

どこまでも美しく、深く広大な相場の宇宙を
一緒に探求していきましょう。

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