
長期的な成功を築き上げる方法と
短期的な瞬間最大風速を記録する方法は、
本質的な理論の上では同一直線状にあるはずなのですが、
多くの場合、表面的には、むしろ真逆の形式をとります。
「いつの日にか敗れるような主張で勝つよりは、いつか必ず勝つような主張で敗れる方がよい。」
第28代アメリカ合衆国大統領 ウッドロウ・ウィルソン
これは、トレードを学んでいく上でもそのまま当てはまります。
どうか、目先の安心感という幻想に負けて、手っ取り早い方法論に陥らないで下さい。
自分を強く持って下さい。
あなたならできるはずです。
その気になればいつでも短期的な結果を得られるツールやノウハウに囲まれておきながら、
それでもなお、鼻先のニンジンに噛み付かず、
その先にある本質を忍耐強く探り続けるという生き方は、人間だけに許された尊厳です。
これはまさに、言うはやすし行うは難しみたいな話で、
想像以上に高い水準の人格を要求します。
しかしながら、
この不安定な状態にどれだけ長い間耐えられるかが、あなたの器のサイズであり、
後にもたらされる成功の規模を高精度で予見します。
人生は選択の集積です。
- 『魚のもらい方』(権威者に好かれる愛嬌のまとい方)を学びますか
2. すぐに魚をもらえるのに我慢して、『魚の釣り方』を学びますか
3. それすらも我慢して、『魚の釣り方の編み出し方』を学びますか
4. さらに忍耐強く、『魚の釣り方の編み出し方の根底にある魚の生態』を学びますか
あなたはどれを選びますか?
もちろん、
1.を選んでも呼吸し続けることはできるでしょう。
2.を選んでもパンを食べていくことはできるでしょう。
3.を選んでも非難はされないでしょう。
しかしながら、
どの次元の決断をするかによって、
その後の人生の規模と密度は驚くほど違ってくるでしょう。
それぞれのスタンスが意味する在り方をよく考えて、
どれほどの差になるか想像してみてください。
稼ぐことではなく、稼げる人間になることを目指しましょう。
一番の近道は、一番の回り道なのですから。
いつだって忘れないで下さい。
トレードにおいても、人生においても
最も堅い勝ち方は、
『 すべての負け方を知って、勝ち方を知る。 』 という方法です。
これほど磐石で、長期的な成功をもたらす生き方を、私は他に知りません。
私はどんな新しいスキルを身につけようとするときも、これを意識しています。
これ以外の方法は、程度の差こそあれ、成功を前借りしているに過ぎません。
かつて、皇帝ナポレオンは言いました。
『お前がいつか出会う災いは、おまえがおろそかにしたある時間の報いだ。』
ナポレオン・ボナパルト
悪魔と契約を交わすのは個人の自由ですが、
手を抜いたツケは、いずれ必ず支払わなければならない時が来ます。
できることなら、せめて証拠金が小額なうちに済ませてしまいましょう。
hiroaki
学びの多い記事をありがとうございます。
タイトルにある通り、hiroakiさんの『在り方』を象徴するような内容でした。
僕は現段階で、トレーディングを一生の仕事にするであろうと考えています。
なので、当然4(魚の釣り方の編み出し方の根底にある魚の生態)を学びます。
巷に出ている大多数の商材は、(これはトレードに限らずですが)『勝てるチャートパターン』や、『稼げるシグナル』というキャッチーな言葉が目につきますが、僕は年末にできる宝くじの列を連想してしまします。
理解できない公式を百知るよりも、一の公式を理解し使えるようになる方が圧倒的に重要だと思います。
僕は自分で考え、理解・納得できたアイデア以外は採用したくないので、hiroakiさんと同じく、あらゆる媒体から学びます。
やはり、マーケットウィザード達を見ていても、『あっ、そこまでやるんだ。。。』と気づかされます。
長期的な視野で考えています。
必ずやり続けます。今後とも宜しくお願いします。